日本の家を 作っています。 morimura atsushi architects

 

  家族は変化します。結婚して、子供が生まれて、家を建てました。その時点では、当然子供の事を考えて、子供部屋と自分達の寝室をつくります。その結果、全体的に個室が多くなります。子供達が大きくなって家を出ていってしまうと、個室ばかりの家が中途半端で使いにくくなり、住み心地が悪くなってしまいます。

 

 今回は、お子さんが家を出て、夫婦2人となった住宅のリノベーションです。全体的に部屋数が多く中途半端な使い方しか出来なくなっていた家を、今の暮らしに合わせて使いやすくまた、高齢化を考えて体に負担の少ない家にするかをポイントに設計をしました。

 

 まず、リビングと洗面所などとの部屋の温度差を無くし、また車椅子の生活になった場合にも使いやすいように水廻りを含めたワンルームとしました。孤立していたキッチンは、リビングの中に、洗面脱衣室もリビングの中に、今までのような廊下は無くなり、全てが部屋になりました。南側には庭師でもある住人が、手入れをしている庭があり、眺めがとてもよかったので、部屋の中からも積極的に見せています。床には、厚み3センチの山口県産の杉材のフローリングを全面的に使いました。杉材は、やらかいので暖かく肌触りが非常に良く心地が良い木材です。玄関のアプローチから庭へ向かう通路が狭かったので、通路を広げる為、減築も行いました。(減築とは、増築の反対で、建物を削って小さくする事です。)

 

 夫婦2人のこれからの人生を共に歩む心地の良い住宅が出来上がりました。

 

これからの生活を考え、バリアフリーを意識したやさしい空間。
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MORIMURA ATSUSHI ARCHITECTS/一級建築士事務所 森村厚建築設計事務所